この記事では、HSPが共感する曲を紹介しています。
友達の少ない学生時代、社会人3年目でうつ病を発症、結婚して息子を死産した僕が共感する素晴らしい楽曲の数々を紹介します。
①BUMP OF CHICKEN 『ギルド』
これは僕が大学生のときに出会った曲です。
初めて聴いたとき、「自分に向けられた曲じゃないか!!!」と衝撃を受けたのを今のように思い出します。
当時は自分がHSPであることを知らなかったのですが、今聴いても涙腺が緩むくらいとても共感する曲です。
“人間という仕事を与えられて どのくらいだ 相応しいだけの給料を貰った気は少しもしない”
”悲しいんじゃなくて疲れただけ 休みをください 誰に言うつもりだろう”
“汚れちゃったのはどっちだ 世界か自分の方か”
“その場しのぎで笑って 鏡の前で泣いて”
“愛されたくて吠えて 愛されることに怯えて 逃げ込んだ檻その隙間から引きずり出してやる”
“汚れたって受け止めろ 世界は自分のモンだ 構わないから その姿で生きるべきなんだよ”
BUMP OF CHICKEN 「ギルド」
・社会や人間関係にうまく溶け込めず、生きづらいと感じるHSPの心情が詩にされたような感じ
・自分と社会とのギャップに悩む心境とリンクしている
・苦しくなったときに聞くと気持ちが後押しされ、少しすがすがしい気分になる
・HSPはそのままの姿でいることで自分らしく生きられるということを教わった
HSPの方がブログで紹介されているのも見たことがあるので、多くのHSPの方が共感するのではないかと思います。ボーカルの藤原基央さんもHSPかもしれないという噂があります。アーティストの方はHSPが多いと言われますよね。
僕が、HSPの方には絶対に聞いて欲しいおすすめする曲です。
②元ちとせ 『青のレクイエム』
これも大学生のときに出会った曲です。
ヒューマンドラマが好きな僕は、よく映画のDVDをレンタルして見るのが好きでした。
HSPは感受性が高いため、ヒューマンドラマで泣いてしまうことが多いと思います。僕は泣くとスッキリするので好きです。
これは、「初恋」というサスペンス恋愛映画のエンドロールで流れた曲です。
これは失恋ソングなのですが、失恋とHSPの苦しみは似ていると思います。
“暖めてほしいと誰に言えばいい?
凍えた体を抱きしめてほしいとどんなに願っても祈っても叶わない この愛はもう”
元ちとせ 「青のレクイエム」
この曲で強く心に入ってきた詩です。
・「人付き合いは苦手だけど、友達も欲しいし恋愛もしたい。けどできない。」
・閉ざしてしまった心を暖めて欲しいと思っても、こんな自分に誰が寄り添ってくれるんだろうという虚無感
・悲しいメロディーが元ちとせさんの震える声と相まって、かってに涙が出てしまう
僕の根底にある悲しい気持ちを代言してくれている美しい曲です。
③槇原敬之 『Firefly ~僕は生きていく』
これも大学生時代に出会った曲です。
槇原敬之さんの曲は、昭和の曲が好きな僕は昔からよく聴いていました。
学生時代は恋愛はおろか、これといった趣味もなく、たまに友達と遊ぶ以外は特に何もしておらず、強い虚無感がありました。
「何の楽しくもない、辛いだけの人生に、生きる意味があるのだろうか?」
そう悩んだ時期でもあります。
この曲を聴いて、少しだけ心が救われた気がしたのを思い出します。
“生きる意味も見つけられないような暗闇にいるこの僕に”
“傷の痛みにも悲しみにも 思い溢れるほど感じた孤独も 全て理由があると分かるまで 小さな光を追いかけていこう”
“自分に生きていく価値をみつけられないならば 誰かの幸せの小さなきっかけになりたい だから僕は生きていく”
槇原敬之 「firefly ~僕は生きていく」
・辛い、悲しいと感じることにもすべて意味がある
・どんな人にも、生きる意味があると気付かせてくれる
・こんな自分にも人に何かしてあげられることがあるんじゃないかと、前向きになれる
槇原敬之さんの包み込むような声とポップかつ力強いメロディーに、心が洗われたような気持ちになる一曲です。
④Mihimaru GT 『願い~negai~』
社会人3年目で初めて彼女ができたのですが、職場恋愛であり、彼女に「付き合っていることを職場に言ったら別れます。」と約束していたのを周りにバラしまったため、数ヶ月でフラれてしまいました。
バカですよね。正直、浮かれてたんです。
「大人になって初めて失恋をすると辛い」というのを聞いたたことがありましたが、僕がHSPということもあり、自分の気持ちをコントロールすることはできませんでした。
フラれてから毎日のように泣いていました。
なんとか仕事には行けていましたが、家に帰ると寝付くまでずっと寝ていましたし、起きてからの喪失感はすさまじく、心はボロボロでした。
失恋を忘れようと、仕事終わりの夜にジョギングしているときによく聴いていた曲です。
“愛すること 涙しても明日が来ること 今 ただ信じて 見えない道歩きだそう”
“変わらない気持ちの外 現実は変わり続け 大地を踏み続ける度 泣き叫びたくなる”
“愛する人 旅立つ人 すれ違う人 問いかける 涙の意味 願いは今光になる”
Mihimaru GT 「願い~negai~」
・すべての出会いには意味があると思わせてくれる
・失恋は人生で必要な痛みだったと、信じれるようになる
・愛する人(彼女・彼氏)がいなくなっても、自分の人生を進歩んでいかなければならないと前向きな気持ちになる
女性ボーカルの声と重低音の音楽がマッチして前向きにさせてくれる清々しい曲です。
⑤尾崎豊 『傷つけた人々へ』
初めての失恋から1ヶ月ほど経つと、喪失感がだんだんと罪悪感に変わっていきました。
この頃から、心がどんどんネガティブになっていったのを覚えています。
「どうして彼女を傷つけるようなことをしてしまったのであろう」「なんて自分はダメな人間なんだ」
と、自分を責めて、責めていました。
こんな状況の中で仕事ができるはずもなく、ついには仕事が手に付かなくなってしまいました。
「社会人としてみっともない」と言われると、今の自分でもそう言うと思います。
ただ、当時の自分は、失恋×仕事ができない=“ダメ人間”状態でした。
僕は何も手がつられなくなり、“うつ病”で3ヶ月入院しました。
“僕の幾つもの思いが指のすきまから すべり落ちてゆくよ 僕が傷つけてしまった君の涙のように”
“僕をにらむ君の瞳の光は 忘れかけてた真心教えてくれた”
“この胸に今刻もう 君の涙の美しさにありがとうと”
尾崎豊 「傷つけた人々へ」
・HSPは罪悪感を抱きやすい傾向にある
・失恋してしまったけど、こんな僕を一度は好きになってくれた相手に感謝する気持ちになる
・相手に感謝する気持ちを持つことで、自分にも優しくなれる
これを聴くと、罪悪感を抱いた僕の心がすこし楽になったのを覚えています。
その後復職しましたが、人間関係と業務内容について行けず、退職してしまいました。
ただ、僕の人生の中での大切な思い出の一曲です。
⑥菅田将暉 『スプリンター』
これは、結婚して新しい職場に転職してから出会った曲です。
仕事で責任を負わなければならない場面が出て、辛くなった時によく聞いています。
”誰のせいか 誰のお陰かなんて 答え合わせはどうせ死ぬとき”
”もう一人の自分が 内から胸を殴る しおれた勇気が 覚悟を待ってる”
”「泣きたい時は泣いたらいいよ」なんて 決して言わない口が裂けても こらえるべきだ その悔しさは 僕が挫けるには値しない”
菅田将暉 『スプリンター』
僕は感情を隠しきれない性格のため、よく疲れたオーラをまとって帰宅することが多くあります。
そんなとき「辛かったら職場変えてもいいよ?。」という言葉を嫁からもらうことがあります。
(「そうじゃないんだよ!!!」)職場云々の問題じゃなく、これは自分自身の問題だ。
そうやって自分は色んな辛いことから逃げてきた。
壁を乗り越えることでしか自分は成長しない。
そう自分に言い聞かせ気持ちを奮い立たせてくれる曲です。
・辛くなった時に聴くと気持ちを奮い立たせてくれる
・周りが何と言おうと、自分が納得した道を進まないと望んだ未来は来ないと考えさせられる
・悔しくても、辛くても、乗り越えるべき壁なんだと思い立たせてくれる
菅田将暉さんは詩に感情がこもっていて、現代版”尾崎豊”のようなカッコよさがあって好きです。
⑦松山千春 『君を忘れない』
約2年前に、妊娠5ヶ月目だった息子が死産しました。
「自分がパパになるんだな~♪」と喜んだのも束の間、天から地に落とされたような気持ちでした。
毎日涙が止まりませんでした。
「どうしてもっとお腹の赤ちゃんに声をかけてあげなかったのだろうか」
「自分がもっと妻に優しく接してあげれたら負担にならなかったんじゃないだろうか」
後悔してもしきれませんでした。
妻はきれいに息子を産んでくれ、助産師さんに褒められたそうです。
初めて見た自分のこどもは、両手に乗るくらいの大きさでしたが、顔もはっきりしていてなんとなく父親に似ていました。
こんな僕でもちゃんと命のバトンを渡すことができたんだと、ほっとしたのを覚えています。
火葬では、父親である僕が扉を閉めるためのスイッチを押すを担当でした。
「また返ってきてね。」胸が張り裂けるほど泣きました。
その後、小さな小さなお骨を全部取りこぼさないよう拾ってあげました。
”小さな息子が自分の命と引き換えに僕たち夫婦に教えてくれたのはなんだったのだろう”
そんな時に出会ったのがこの曲です。
”「どうして生きているの?」 君は僕に尋ねたけど 答えを急ぐことはない やがてわかるから”
”僕もあきらめない 何度だって立ち上がろう 恐れるものなどないさ”
”君から教えられた 自分自身 愛するように 『生』きたい 人を愛したい 生命ある限り”
松山千春 『君を忘れない』
・「自分は何のために生きているのだろう?」 その答えを急ぐ必要はないし、生きていればその答えが分かるときが来ることを教えてくれる
・HSPは自己嫌悪に陥りやすいけれど、そんな自分を愛していいんだと教えてくれる
・辛くても辛くても立ち上がるという勇気を与えてくれる
息子から、『自分を愛して人生を楽しんでね!』と言われているような気がします。
息子のためにも、辛くても自分の人生を思いっきり生きようと思います。
松山千春は息子がお腹の中にいるときに妻とよく聴いていていたので、この曲を聴くと息子を思い出して涙することもあります。
この曲はグリーフケアにもとてもいいと思います。
⑧天童よしみ 『人生賛歌~渡る世間は鬼ばかり~』
僕はどちらかというと、悲しいリズムの中で心に問いかける曲が好きです。
僕が高校生の時に、今は亡きおばあちゃんがよく見ていたドラマ”渡る世間は鬼ばかり”。
子どもながらに良い曲だな~とじみじみ思っていました。
僕は昔から今時の曲よりも昭和の曲が大好きでした。
今は「エモい」という表現で若者にも人気ですが、昔から好きだった僕は先見の明というか、これもHSPの特徴なのかもしれません。
これはそのドラマのオープニングテーマを天童よしみさんが歌詞をつけて歌ったものです。
”今日という一日が 終わってくその瞬間(とき)昨日よりもちょっと いい日だなんて 思えたなら”
”今日という一日は 二度とは来ないから 明日のためちゃんと 迷わず一歩 踏み出せたなら”
”冷たい泪雨が あがったなら 青い空にかかった虹 輝くでしょ”
天童よしみ 『人生賛歌~渡る世間は鬼ばかり~』
・毎日が辛くても、昨日よりも少し成長したと思えるのならそれでいいと感じさせてくれる
・何気ない日常にも目標を持つことが、自分らしく生きることに繋がると教えてくれる
・人より辛い経験をしているHSPの人も最後には輝ける日が来るのだろうと希望を持てる
生きるのが辛いHSPと、どん底から這い上がっていく強い気持ちを表現した曲が重なって、なぜか泣けてきます。
自分の心を覗かれてるようで人前で聴くのはちょっと恥ずかしいので、帰宅時に車内でよく聴いています。
⑨速水けんたろう,高瀬麻里子(歌のおにいさん,おねえさん)『そうだったらいいのにな』
僕は子どもの時から教育TVが好きで、今でもたまに見るくらい好きですし、いつも子どもと一緒になって”おかあさんといっしょ”を観ています。
そんなジャンルから、HSPの人にぴったりの曲を見つけました!
”そうだったらいいのにな そうだったらいいのにな”
”サンタクロースつかまえて うちだけまいばんクリスマス”
”魔法使いときょうだいで こまったときは「ちちんぷいぷいのぷいー!」”
速水けんたろう,高瀬麻里子 『そうだったらいいのにな』
「~すべき」ではなく、「~だったらいいのにな」へ。
これはHSP関連書籍に書いてあった言葉です。
HSPは責任感が強く、「~すべき」と道徳化しやすい傾向にあります。
白か黒かはっきりさせたいという気持ちは几帳面なHSPにはよく分かると思います。
もし自身が設けた基準が達成できなかったとき、「こうなるべきだったのに」とネガティブな審判を下すことで、自尊心が低くなってしまいます。
その結果、過度に刺激を受け、疲弊してしまう。
「~だったらいいのにな」と自分に同情するようにすると、感情が怒り⇒慰めと浄化されていく気持ちになると思います。
・「~すべき」ではなく、「~だったらいいのにな」へ
・自分自身の高い基準を達成できいときは、「~だったらいいのにな」と考える
そうするだけで、感情に平穏が訪れる
子どもの頃を思い出すとなぜか泣けてくるのは僕だけじゃないと思っています。
子供の頃にお母さんに抱き包まれたような幸せな気分になって心が落ちつきます。
是非やってみてください。
🎧そうだったらいいのにな/速水けんたろう,高瀬麻里子(歌のおにいさん,おねえさん)
⑩Official髭男dism 『パラボラ』
最後はヒゲダンです。
未来に向けて歩んでいくという思いに溢れた爽やかな曲です。
”たがいちがいに歩き出した 僕の両足は どんな未来のアスファルト 踏みしめて いくんだろう?”
”まだ遠くて 不確かで ぼやけてる理想像も 追い越すような軌跡を 描いていけるよ”
”そして遥か先をゆく どっかの僕が迷わないように 眩い光放ってみせるよ いつかきっと いくつかきっと”
Official髭男dism 『パラボラ』
・これからの人生を不安と期待の中で進んでいく後押ししてくれる
・目標に向かって努力をし続ければ自分の想像よりも幸せな未来が待っていると勇気づけてくれる
・未来のビジョンをしっかり持ってひたむきに努力し続けることで、周りに影響されない自分らしい自分への道しるべとなる
個人的には新しい仕事に必死で食らいついていく気持ちを鼓舞してくれる曲だと思っています。
僕は、出勤前に聴くとテンションが上がります。
アップテンポで爽やかな曲調が前向きな気持ちにさせてくれます。
以上、全10曲をご紹介しました!
この10曲は僕の人生で大事にしている曲たちです。
また好きな曲が増えたら紹介したいと思います。
HSPにオススメの曲があれば、プロフィールからX(旧ツイッター)やインスタ等でコメントをくださると嬉しいです!
次の記事は、HSPの方が自分自身を知り、自分らしく生きていくために必要なことを紹介しています。
また次の記事では、繊細すぎて毎日の生活や仕事が辛いと感じているHSPの方に必要な”フリーダムマインド”について解説しています。
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