✅毎日生きるのがつらい ✅毎日反省ばかりで自分が嫌になる ✅人生が楽しくない ✅本当の自分はもっとできるはずなのに
こんな気持ちを抱えている繊細さんにおすすめです。
僕は大学生の頃に何気なく見ていたTVでHSPの話題があり、HSPという言葉を知りました。
番組内でセフルテェックの1つに”時計の針の音がとても気になる”という項目があり、自分の生きづらさの原因はHSPにあるかもしれないと気づきました。
『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』という本との出会い
そのときに購入したHSP書籍がこの『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』という世界的ベストセラー本になります。
この本の著者はであるイルセ・サンさんは心理療法士で自身もHSPである方です。
HSPの人のカウンセリングを多く行っているので、とても説得力があります。
たまに読み返して思うのですが、「これって自分のことじゃん!!」と感じたのを今のように思い出します。
本の最初にHSPセルフチェックの項目があり、僕もHSPの可能性が高いという結果でした。
(書籍リンクに簡単なHSPセルフチェック診断のページがあるので気になる方はやってみてください。)
この本を読み終えて、「自分と同じように苦しんでいる人がたくさんいるんだ。こんなダメな自分を好きになっていいんだ。」と思いました。
心に響いた言葉5選
僕が強く心に響いた部分についていくつか紹介します。
HSPが生きづらいわけ
『HSPは不当に低い評価を受けてきました。』
現代は積極的に自分をアピールしたり外向的ですぐ行動に移せるタイプの人が評価される時代です。
その中でHSPである私たちは抑圧され、本来の能力を発揮できない社会になっているため、生きづらさを感じていたのだと理解しました。
今は多様性の時代です。必ずしも外向的であることがよいとは限りません。
HSPにしかない内面の豊かさを発揮することで社会の役にたてることはたくさんあります。
「独創性」を発揮し新しい発見をしたり、「共感力」で相手に寄り添った心配りができます。
HSPが疲れやすいわけ
『HSPは、空想力と想像力が高いため、外界から得られた情報によりHSPの”ハードディスク”はすぐにいっぱいになってしまい、過度に刺激を受けたと感じる。
そのため、我慢するとひどく体力が消耗され、後でくたくたになってしまう。』
僕は学校や仕事から帰ると、泥のように寝てしまうことが多くありました。
過度にストレスを受けたときは頭と首が痛くなり(緊張性頭痛)、寝ないと回復しないことが今でもあります。
繊細な私たちは他の人よりも多くの刺激を受けてしまうためすぐに疲れてしまうのは無理もありません。
これはとても腑に落ちました。
HSPの判断が遅いわけ
『事前に細かいことまで全て考え、あらゆるハプニングを想像し、対処法を考える。
HSPはエネルギーをすぐに使い果たしてしまうので、予期しない不快な出来事にさく余力は残っていない。
そのため、口に出したり行動する前に考えるのは理にかなっている。』
僕は判断が遅く、相手と話しているときも「話聞いてる?」と言われることが多いです。
また、あれこれ考えてしまい行動が遅れて急かされることがよくあります。
これは、頭の中であれこれ思考をめぐらせて最善を考え、なおかつ相手にも配慮して行動することが自分を守ることにつながるためだったことを知り、敏感でない人と自分は違うということに納得がいきました。
このような気質のため、仕事も人と直接関わる業務や迅速な判断が求められる業務には向いていないことを知りました。
HSPが自己反省会をするわけ
『HSPは罪悪感を抱きやすい傾向がある。そのため、他人に迷惑をかけたときに後悔しやすい
罪悪感は、無力感と悲しみから自分を守るために抱くものだ』
僕は人とできるだけ関わりたくないと思う側の人間です。
そのため、自分のせいで他人に迷惑をかけてしまったときが一番辛いです。
迷惑をかけてしまった日は後悔の念しかなく、その時は「消えてしまいたい」と何度も思いってしまい頭から離れません。
このように過度に罪悪感を抱いてしまうのは心の弱さから自分を守るためであり、責めることで自身を肯定するためだったのです。
アインシュタインの名言に次の言葉があります。
『どうして自分を責めるんですか、他人がちゃんと必要なときに責めてくれるんだからいいじゃないですか。』
完璧な人は絶対にいませんし、人は必ず誰かに支えられて生きています。
人は失敗しながら成長するものです。
今は後悔したときは自分の間違いを見直し改善し、次に生かすようにしています。
今自分が辛いのは無駄なことではなく、自分が成長する糧になっていると考えると、自己肯定できるようになります。
今は、「こんな日もあるさ、次頑張ろう。」と思うようにしています。
HSPの自己肯定感が低いわけ
『自分自身に高度な要求をしてしまうのは、自尊心が低いからこそ「優秀」でいようとするためである』
自分が自尊心が低いということは昔から分っていました。
なので自分のことを”ダメ人間“と思っていました。
これは、社会や周囲の人たちの抑圧であり、自分自身からの抑圧でもあったのです。
自身に高度な要求をしてしまうのは、”ダメ人間”な自分を守り肯定するために自分で設けたものでした。
社会人になってから凄い偉業を成し遂げたいと思っていましたが、なぜ自分がそんなことを思っているのか自分でも理解できませんでした。
それは自分が誰かに認められることで自尊心を高める(=自己肯定)ためでした。
自己啓発や他人への発信を通して自分自身が成長し、他人からもですがHSPである自分自身を心から誇らしく思える人になっていきたいと思います。
おわりに
これ以外にも鈍感な人とのつき合い方や、敏感な自分とのうまく付き合う方法について書かれています。
この本を通して自分がHSPであることを認識し、自分のことをどのように考え、どのように付き合っていくかについて大変参考になりました。
著者は他にも多くのHSP書籍を出版されているので、読んでみたいと思っています。
次の記事は、同じHSPでTV番組にも出演され有名になった方の著書の紹介をしています。経験に基づき繊細さんが人間関係や仕事がラクになる方法を具体的に紹介しています。
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